当局が9月定例会の上程議案を説明した =市議会全員協議室

補正予算4億6千万円 価格高騰支援に1億円 市議会全員協

 宮古島市議会(上地廣敏議長)は1日、9月定例会に向けた全員協議会を開催。当局が4億8081万円の一般会計補正予算案などの上程議案を説明した。補正予算には、低所得世帯を対象とした価格高騰支援給付事業1億800万円が計上されている。9月定例会は、2022年度の一般・特別会計の決算認定を審議することが特徴。議会は6日に開会し、会期は27日までの22日間。議案審議のほか、一般質問で当局と議論が交わされる。
 市当局は9月定例会に、一般・特別・公営企業会計の補正予算9議案、条例の一部改正など13議案の計22議案を提案。予算案のうち、水道部が所管する公営企業会計を除いた5会計の総額は5億6441万円。補正後の一般会計総額は392億2848万円となる。条例改正案は、会計年度任用職員の待遇改善に関するものなど。
 認定議案は3会計の22年度決算で計11件を提出。9月定例会では決算認定を審議するため、通常開かれる総務財政・文教社会・経済工務の3常任委員会のほか、全議員が参加する予算決算委員会も開かれる。
 当局は決算認定のための資料として、22年度の主な事業の成果報告書も提出。職員研修の実施状況や旧伊良部、平良第2庁舎の解体工事、過去最高を更新し10億円の大台に乗ったふるさと納税など、担当各課の取り組みが紹介されている。
 その他の議案は、報告が22年度の健全化判断比率および資金不足比率、水道事業会計継続費精算の2件。人権擁護委員の推薦について意見を求める諮問が6件。農業委員会委員の任命に関する同意案が17件。
 同意案については複数の議員から、履歴書だけでは審議が難しいとして、候補者の評価など追加資料を求める意見があった。そのため議会を代表して上地議長が、座喜味一幸市長に資料提出を求めると決した。
 定例会は6日に開会し、座喜味市長が上程議案の説明を行う。7日は議案に関する質疑が行われ、4委員会の後に一般質問が行われる。最終本会議は27日。

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