会見に臨む(左から)濱元会長、座喜味市長、根路銘会頭 =市役所

「一丸となり支援を」 ハワイ火事で市が募金呼び掛け

 宮古島市(座喜味一幸市長)は24日、市役所で記者会見を行い、米ハワイ州・マウイ島で発生した大規模森林火災を支援する義援金の募集を市民に向け呼びかけた。県内各銀行に義援金振込用の口座を開設したほか、市内のスーパー、コンビニや銀行の店頭に募金箱を設置し、広く支援を募る。座喜味市長は「市が一丸となって支援したい」と話した。義援金募集は24日から9月30日まで。
 会見には募金の趣旨に賛同した市内主要7団体の代表も同席した。各団体の加盟者などにも協力を呼び掛けるという。
 市は1965年にマウイ郡と姉妹都市提携を結んでおり、市内中高生のホームステイ派遣事業やマウイ在県人会メンバーらが宮古島を訪れるなど、50年以上にわたって交流が続いている。
 募金は琉球銀行、沖縄銀行、沖縄海邦銀行、JAおきなわの市内金融機関への振り込みで行える。各金融機関とも窓口での振り込みの場合、手数料は無料。
 ファミリーマート全19店舗、タウンプラザかねひでみゃーく平良市場、義援金口座を設置した4金融機関には募金箱が近日中に設置される。
 また26日にはサンエー宮古島シティ店とショッピングタウン宮古食品館の両店頭で、今年度のホームステイ事業に参加した中高生による市民への募金呼びかけも行われる。
 座喜味市長は募金に賛同した各団体、店舗に感謝するとともに「市民の皆さまも被災地の方々に思いを寄せ、義援金に協力してほしい」と呼びかけた。
 同席した宮古ライオンズクラブの濱元雅浩会長は「小さな島で起きた災害で、宮古にこのような災害が起こるかもしれないという中で、市民全体でサポートする体制を整えたく市長に相談した。迅速な対応に感謝したい」と述べた。
 宮古島商工会議所の根路銘康文会頭は「大変ショッキングな風景が広がっており、とても心配している。きょう参加していない団体にも協力を呼び掛けたい」と訴えた。
 義援金についての問い合わせは市観光商工課物産係(73・2690)まで。

関連記事一覧