笹原准教授のアドバイスを受けながら選挙ポスターを描く子どもたち =市ひらら児童館

幼いころから選挙知ろう 初のポスター教室開催

 県・宮古島市選挙管理委員会は18日、市ひらら児童館で2023年度明るい選挙ポスター教室を開催した。幼いころから選挙を知ってもらい将来の投票率の向上につなげようと初めて実施。同児童館を利用する小学生が県立芸術大学の教員らのアドバイスを受けながら、明るい選挙を呼び掛けるポスターを伸び伸びと描いていた。実際の資機材を使った模擬投票なども行われ、子どもたちは選挙を体験していた。
 今回の教室は明るい選挙に関するポスターを描くことで、将来の有権者である子供たちが選挙について考えるきっかけを作り、投票行動につなげることを目的に行われた。小学1~4年生21人が参加した。
 最初は選挙に関する動画を上映し、県選管の金城粒里さんが「18歳になって選挙に行くときの準備として、今から少しずつ知ってほしい。日本人全員で話し合いはできないから、自分の代わりに話し合ってくれる人を選ぶから選挙はとても大切」と呼び掛けた。
 金城さんは明るい選挙について「みんなが政治に関心をもって、進んで投票に参加し、ルールに違反することなく選挙が行われること」と説明。絵の指導は県立芸大の笹原浩造准教授とデザイン専修の大学院生2人が担当した。子どもたちはアドバイスを受けながら、自分のイメージする「明るい選挙」の絵を描いていた。出来た作品は明るい選挙啓発ポスターコンクールに出品する。模擬投票では実際の投票箱や投票記載台などが用意され、子どもたちは教室の感想文を投票した。
 金城さんは「きょうは選挙とは何か知ってもらう。子どものころから選挙に親しむことは投票率改善の一つの方法。親と選挙に行った子どもは将来選挙に行くという調査結果がある」と話していた。
 市選管の仲間正人委員長は「去年までは高校生を対象にしていたが、小学生のころから選挙への関心を高める方が長い目で見て良いと考えていた。保護者も一緒に参加できるような啓発活動もできれば」と述べた。

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