本土直行便が運航再開 大勢の旅客が帰路に
台風6号の接近に伴い1日から全便欠航が続いていた宮古・下地島空港で5日から本土直行便の運航が再開した。空港には予想を超える長期間の足止めを強いられていた旅客たちが大勢詰めかけ、搭乗手続きや空席待ちなどで長蛇の列を作り、航空会社の職員が対応に追われていた。那覇空港を発着する路線は全便が欠航した。航空各社では、きょう6日も本土直行便は運航するが那覇路線は全便欠航を予定している。
宮古空港では航空会社のカウンターが開く午前8時半には搭乗手続きを行う旅客が並び、予約変更や空席待ちの窓口にも行列ができた。この日は午前11時50分発の羽田直行便が最初の便だったが、搭乗手続きのため大勢の旅客が詰めかけて午前11時ごろには到着ロビーまで行列が延び、羽田からの直行便もほぼ満席で到着して混み合った。また宮古発羽田着の臨時便も運航された。
神奈川県から3家族10人のグループで観光に訪れていた39歳男性は「やっと帰れるので安心感がある。月曜日に帰る予定が5日伸びた。ずっとホテルにいたが食事も普通にとれた。宮古島は初めてで台風はよくニュースで見ていたが、まさか自分が遭うとは思わなかった。いい体験になった。海はきれいだったので次は天気の良いときに来たい」と話し、搭乗手続きの順番を待っていた。
宮古島には何度も来ていて、2日に帰る予定だった東京の62歳男性は「台風で1日遅れたことはあったが3日間は初めて。3カ所でゴルフができたので宮古に来た目的は果たせたが、宿泊代やレンタカー代などお金がかかった。普段飲んでいる薬もきのうで無くなった。こうしたことを考えると2倍は持ってくる必要がある」と話した。
閉館が続いていた空港ターミナルも再開となり、土産品店やレストランも多くの旅客でにぎわった。土産品店の店員は「4日間休んでいた。なかなか外出できなかったのか、たくさん買っていく人が多い。お客さんが戻ってきて良かった」と話していた。
6日は各社とも那覇空港を発着する全便の欠航を予定している。本土直行便は運航するが、琉球エアーコミューター(RAC)は宮古―多良間など全便の欠航が続いている。