北北西約150㌔最接近 大型で非常に強い台風6号 最大瞬間風速39㍍(平良下里)
大型で非常に強い台風6号は2日午後8時ごろ、宮古島の北北東約150㌔に最接近し、勢力を維持したまま宮古島と沖縄本島の間を西北西に進んだ。3日も南西から非常に強い風が吹き、平良下里で最大瞬間風速39・0㍍(午前6時17分)を観測。宮古島市では暴風、波浪、大雨警報が発令されるなど大荒れの天候となった。今後、台風は強い勢力で停滞もしくは東へゆっくりと進むため、影響が長引く恐れがあり、注意や警戒を呼び掛けている。
台風6号は3日午後4時現在、宮古島の北北西約230㌔、北緯26度35分、東経124度10分をゆっくりと西へ進んだ。中心の気圧は940ヘクトパスカル。中心付近の最大風速は45㍍、最大瞬間風速は60㍍。暴風域は東側220㌔、西側165㌔、強風域は南東側650㌔、北西側440㌔。4日午後3時には強い勢力で久米島の西北西約220㌔に達すると予想されている。
宮古島市は2日午前1時ごろに風速25㍍以上の暴風域に入り、3日午前9時ごろに抜け出たが、その後も南西から非常に強い風が吹いたため暴風警報は続いた。多良間村の暴風警報は3日午後4時過ぎには強風注意報に切り替わった。
各地の最大瞬間風速は鏡原で36・5㍍(3日午前6時47分)、多良間仲筋で31・4㍍(同午前4時51分)、下地島で30・3㍍(2日午後4時21分)だった。最大風速は鏡原で27・5㍍が観測された。
台風の動きが遅いため暴風警報が解除されても、4日以降も20㍍以上の非常に強い風が吹き、最大風速は4日が南のち南西で23㍍、5日は南西の風で20~24㍍が予想され、十分注意するよう求めている。
沿岸の海域は引き続きうねりを伴った高波に厳重な警戒を呼び掛けている。予想される波の高さは4日、5日ともに8㍍。台風の接近と大潮の時期が重なっているため潮位が高くなっており、台風の進路等によっては5日は警報級の高潮になる恐れがある。
市防災危機管理課によると2日、市内で80代の女性が転倒して軽傷を負った。