友好都市を締結して握手をする山鹿市の早田市長(左)と座喜味市長 =市役所2階大ホール

山鹿市と友好都市締結 教育や産業などで交流 両市長が協定書に署名

 宮古島市(座喜味一幸市長)と熊本県山鹿市(早田順一市長)は20日、市役所2階大ホールで友好都市を締結した。関係者が見守る中、座喜味市長と早田市長が協定書に署名し、両市の親交と発展を願って固い握手を交わした。宮古島市にとっては国内外12番目の姉妹・提携都市となる。今後は教育や産業、観光、文化、スポーツなど幅広い分野で交流を進めていく。友好都市記念事業として芸能交流事業の実施を予定している。
 山鹿市は熊本県北部に位置し、人口は4万9137人(今年3月末現在)、世帯数は2万1955世帯、面積は299・69平方㌔㍍。豊かな自然環境のもと良質な温泉、古代から近代にいたる歴史や文化遺産、伝統工芸・芸能、豊富な農林産物に恵まれた地域。
 締結式には宮古島市から座喜味市長、上地廣敏市議会議長、大城裕子教育長、宮古島市山鹿市交流推進協議会の伊良波宏紀副会長、山鹿市から早田市長、服部香代市議会議長、堀田浩一郎教育長、山鹿市宮古島市交流推進協議会の立山和宏会長が出席。両市長は協定書に署名し、記念品の交換では山鹿市が伝統工芸品の来民渋うちわ、宮古島市が泡盛を贈呈した。
 座喜味市長は「山のない宮古島市と海のない山鹿市は自然環境や歴史文化にさまざまな違いがあり、両市の子どもや市民の交流は互いにとって良い刺激となり、両市の発展に寄与するものと期待している」とあいさつ。
 早田市長も「山のある山鹿市、海のある宮古島市。自然環境は大きく異なっているが観光と一次産業を基盤している点では共通する部分があり、互いに学べることが多くあると思う」と述べた。
 両市の交流は2016年に宮古島市で開催された山鹿市の堀田教育長による講演会を機に日本そばの栽培、物産展への相互出展、中学生の修学旅行交流、市議団の交流、民間団体による交流促進協議会の発足などが行われてきた。
 当初から交流に携わってきた立山会長は「長かった。本当にうれしい。これから人や経済、文化の交流などいろんなことにチャレンジしたい。山鹿の子どもたちをぜひ宮古島に連れてきたい。宮古島の子どもたちも山鹿に来てほしい。今からが楽しみ」と話した。

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