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ろうきんから助成金を贈呈されたフードクリエイト食と環境班 =宮古総合実業高校

「あと一歩」を後押し 学生の活動応援助成金 ろうきん、総実高2団体に贈呈

 沖縄県労働金庫が今年度から開始した地域のために経済や福祉、環境、文化などの活動に取り組む高校生や大学生を応援する「ろうきん・あといっぽプロジェクト」助成金が6日、宮古総合実業高校のフードクリエイト食と環境班、生徒商業研究発表大会出場メンバーに贈呈された。宮古地区では宮古特別支援学校の1グループも助成対象に選ばれている。(後日贈呈予定)

生徒商業研究発表大会出場メンバー


 同プロジェクトは地域・社会貢献活動の一環として、社会人より活動資金を得ることが難しい学生を支援することで、学生自身が活動を通して得る知識や経験の広がり、沖縄の地域・社会活動のさらなる活性化を期待して実施。想定よりも応募数が多く活動内容も良かったため助成総額を当初の2倍に増額し、高校生14校19グループ、大学生7校11グループを助成することになった。
 食と環境班は宮古島の地下水保全をピーアールするため、有機肥料で栽培した紅芋とサトウキビを使ったようかんを開発。昨年は優良県産品で特別賞を受賞しており、今年も地下水保全PR商品として応募を考えており、助成金はその旅費に使いたいとしている。
 生徒商業研究発表大会メンバーは宮古島の観光とSDGsをつなげて考えたツアープラン作成に取り組んでおり、助成金はサメの歯など海洋資源を活用したアクセサリー作りやサメの肝油製作に使う機材一式の購入などに利用するという。
 贈呈式が同校で行われ、ろうきん宮古支店の内間陽大支店長は食と環境班に「地下水を保全するため食や食べ物のあり方を考えるという非常に深い考察に基づく活動。ようかんを食べることが宮古島の命の水を守ることにつながるストーリーを多くの人が知ることで共感が広がり、この企画の成功につながっていくと思う」と述べ、助成金を手渡した。
 生徒商業研究発表大会出場メンバーには「駆除されたサメを観光資源に活用するという地域にとっては素晴らしい内容。子どもたちが地域の課題に向き合い、解決を目指そうという姿勢に地域の明るい未来を感じる。心の底から応援したい」と激励した。
 県高校生徒商業研究発表大会は今月4日に行われ、総実高は優秀賞に選ばれたが僅差で惜しくも3位となり、九州大会出場は逃した。

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