宮古島ループバスの実証実験運行などに合意した市地域公共交通会議 =市役所2階大ホール

ループバス運行に合意 4年目は新城海岸経由

 市地域公共交通会議(会長=嘉数登副市長)が9日、市役所で行われ、2023年度観光循環バス自走化実証事業(宮古島ループバス)の運行に合意した。市街地と観光地や宿泊施設などを結ぶ路線を循環するループバスは4年目を迎え、7月中旬から運行開始を予定しており、新城海岸を経由する路線になる。また利用者が希望する乗車場所や時間を予約できる新たな公共交通検討事業(友利線デマンド)実施にも合意した。
 ループバスは観光循環バスの自走化実証事業として市が委託し、中央交通、宮古協栄バス、八千代バス・タクシーが運行する。沖縄総合事務局から運行認可を受け、7月14日から来年1月31日の期間内に実施する。ルートは北小前を起点に市街地や商業施設、宮古空港を経由して島の南西の宿泊施設、観光地を経由。前年度はインギャーマリンガーデンから南海岸線を通ったが、今年度は城辺砂川方面から新城海岸、吉野海岸を経由して東平安名崎を折り返す。
 実証内容は▽長期的な運行で市民や観光客の観光循環バスのニーズ、課題把握を行う▽旅行代理店や市内宿泊施設と連携した利用促進▽望ましい運行ルート、ダイヤ及び運賃の再検討│となっている。普通乗車券は1回500円で、一定区間を過ぎると800円になる。1日乗車券は1500円。島民割引乗車券(1カ月定期券)1000円、1日乗車券セット(1枚1000円50枚セット)5万円。販売方法は現金、WEB決済、決済端末機。
 友利線デマンドは従来の路線バスが決まった時間であるのに対し、利用者が乗車したい時間や場所を予約できる。予約のある停留所間を効率的に運行する。営業区域と停留所は居住エリアが城辺の友利、砂川、下里添、西里添の居住者を対象に46カ所、市街地エリアはスーパーや銀行、公共施設、病院など14カ所を設定している。
 運行車両は13人乗りのハイエースコミューター。月曜日~土曜日(日曜日、旧盆、正月三が日は運休)、バス利用者の少ない午前9時半~午後5時に運行する。乗車受付方法は電話(コールセンター)またはインターネット。運賃は同一エリア内200円、それを超えると400円。7月末の運行開始を予定している。

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