きょう昼前にも最接近 大型で強い台風2号
気象庁によると、大型で強い台風2号は先島諸島の南海上を北上し、6月1日昼前(午前9時~正午)には宮古島地方に最も近づくと予想している。同日未明(午前0時~3時)ごろには風速25㍍以上の暴風となり、沿岸の海域はうねりを伴い猛烈なしけが見込まれ、暴風と高波に厳重に警戒するよう呼び掛けている。台風の接近に伴い31日午後6時12分には暴風警報が発表され、同8時半には池間・伊良部・来間3大橋が通行止めとなった。宮古空港を発着する航空便は同日午後から、下地島空港は全便が欠航した。
台風2号は31日午後3時現在、宮古島の南約290㌔の北緯22度10分、東経125度20分をおよそ時速10㌔で北北東に進んでいる。中心の気圧は965ヘクトパスカル。中心付近の最大風速は35㍍。最大瞬間風速は50㍍。中心から半径165㌔以内では風速25㍍以上の暴風、南東側700㌔以内と北西側440㌔以内では風速15㍍以上の強い風が吹いている。
台風の中心は24時間後の1日午後3時には宮古島の東約80㌔の北緯24度55分、東経126度05分を中心とする半径65㌔の円内に達する見込みで、中心の気圧は965ヘクトパスカル、中心付近の最大風速は35㍍、最大瞬間風速は50㍍と予想。その後は沖縄本島南を北東に進む見込み。
1日は北のち北西の風で最大風速30㍍(最大瞬間風速45㍍)、2日は北西の風で最大風速20~24㍍(同25~35㍍)が予想されている。強い風による飛来物、走行中のトラックが横転する恐れのある猛烈な風が見込まれることから、不要不急の外出は控え、屋内では窓から離れるなど警戒を呼び掛けている。31日は平良下里で最大瞬間風速28・7㍍が観測された。
波の高さはいずれもうねりを伴い1日が9㍍、2日が7㍍。降水量は多い所で1時間に50㍉の非常に激しい雨が降る見込み。台風の進路等によっては1日から2日にかけて警報級の大雨となる恐れがある。台風の接近で潮位が高くなると見込まれ、海岸付近の低地では高潮による浸水や冠水に注意が必要だという。