台風対策のため大量に準備されたインスタントラーメン
=平良東仲宗根、サンエーショッピングタウン宮古食品館
台風2号、接近に備え 市民、対策に取り組む
大型で非常に強い台風2号が沖縄地方に接近する恐れがあることから27日、市内では対策に取り組む市民の姿が見られた。きょう28日は海がしけるため漁港では漁船やダイビング船などが引き揚げられロープで固定されていた。スーパーマーケットではインスタントラーメンなどの保存食の棚が徐々に空き始め、大量に仕入れて特設コーナーを設置する店舗もあった。
台風の接近に伴い宮古島地方の沿岸海域は28日からしけが予想されるため、27日は午前から各漁港で船舶の引き上げ作業が行われていた。荷川取漁港でダイビング船を引き上げていた船主は「予約は全部キャンセル。1週間は休みになる。連休後は落ち着いていたが、去年より予約は多かった。台風は毎年のことだから」と話していた。
市内のスーパーでは食料品の棚が空く場所も目立ってきた。あるスーパーでは正面入口にたくさんのインスタントラーメンを並べ、台風対策品揃えリストを貼るなど特設コーナーを作った。店員は「初めて設置した。去年の台風では物不足になったので、お客さんに少しでも多くの食料を提供できるようにしたい。貨物船が止まれば食料は入らなくなる。今度の台風は影響も長そうなので大量に仕入れている」と話した。
現在、栽培中のマンゴー農家は「今年は花が遅かったのでようやく玉吊りが終わって一段落したところ。30日までに防風ネットを張るなど対策をしなければならない。とにかく被害がないことを願っている」と心配そうに話した。
市防災危機管理課では早めの台風対策として、家屋周辺やビニールハウス等の点検、飲食料の確保、懐中電灯などの防災グッズの確認を求め、最新の台風情報をテレビやラジオ、宮古島地方気象台のホームページなどで確認するよう市民に呼び掛けている。