「ごみゼロ大作戦」実施 5月30日、全域で一斉にごみ拾い
宮古の海をキレイにし隊(井上美香隊長)は「ごみゼロの日」に当たる5月30日、宮古島市の協力の下、宮古全域で一斉にごみを拾う「島内ごみゼロ大作戦」を実施する。いつでも自分の出来るタイミングで、身近な場所でごみを拾い、その様子をSNS上で発信して環境美化の機運を高めようというイベント。井上さんと座喜味一幸市長は22日、市役所で会見を開き、島を挙げた取り組みとなるよう市民に広く協力を呼びかけた。
語呂合わせの「530(ごみゼロ)運動」は、1970年代に愛知県に住む市民の呼びかけで始まり、その後官民一体の運動として全国に広まった。現在は同日から6月5日までが、「ごみ減量・リサイクル推進週間」と定められている。
宮古の海をキレイにし隊は、主に海岸漂着ごみを回収するボランティア活動に取り組んでいる。井上さんは「漂着ごみは海外から来るものがほとんどで、世界的な問題」とした上で、「タバコのポイ捨てや不法投棄などは、市民のモラルに関わってくると思う。市民が一体となって、島に落ちているごみを見て見ぬふりをせず、自分たちの手で拾っていこうという思いで企画した」と説明した。
座喜味市長は「井上さん含む民間ボランティアなどが熱心に美化活動を行ってくれているが、行政としても正面から取り組みたい。当日は市の全職員が、業務に支障が出ない範囲でごみ拾いに取り組む。島全体で展開し、継続的な事業にしていきたい」と述べた。
市環境衛生局の下地睦子室長は「市民の環境美化意識が一層醸成されるきっかけとなり、不法投棄などの問題が減るきっかけになることを願う」と話した。
30日は平日だが、ジョギング中や通勤通学時など、自分のできるタイミングで身近なごみを一つでも拾ってほしいという。またごみ拾いの様子を写真に撮り、「♯島内ごみゼロ大作戦」とハッシュタグをつけてSNSに投稿してほしいと呼びかけ、島内全体で取り組んでいることを広く発信する狙いがある。
少量の場合は、分別して決められた日に家庭ごみとして出す。事前に申請すれば、市からボランティア用ごみ袋を受け取り、回収してもらうこともできる。問い合わせは同局環境保全課(79・5283)まで。