ホテル屋上からの眺めを楽しむ市民 =平良久貝、ヒルトン沖縄宮古島リゾート

ヒルトン宮古島 市民招き内覧会開催

 ヒルトン沖縄宮古島リゾート(棚町誠二総支配人)は19日、官民さまざまな市民を招き内覧会を開催。6月18日のオープンを前に、プールやチャペルなどの施設を紹介した。屋上からは伊良部大橋を挟んで伊良部島が一望でき、絶景に市民から歓声も上がっていた。世界的高級ホテルグループの開業で、新たな観光需要の創出など、地域経済振興への寄与が期待されている。棚町総支配人は「地元に根差した運営を行っていきたい」と語った。
 ヒルトンは宮古島が県内離島初進出。地上8階建てで、客室数はツインを中心とした329室。4つのレストランとバーや屋内外5つのプール、最大240人まで収容可能な宴会場6つなどを備える。ルーフトップバーは「ユナイ」という店名で、宮古方言で「夜」を意味するという。
 棚町総支配人は「観光客だけではなく、地元に根差し、地域の方々に親しまれるホテルを目指している。有料にはなるが、プールは宿泊される方以外にもご利用いただけるので、市民の皆さまにも気軽に足を運んでもらえたら」と話した。
 レストランを見学していた市民からは、「オープンしたらぜひ通ってみたい」と期待する声が聞かれた。屋上からは海が見渡せるだけでなく、反対側に目を向けると市街地の景色が一望できる。備え付けられたチェアーに座っていた男性は、「こうしてリラックスして景色を眺めているだけで最高の気分」と笑顔で話した。チャペルは海に面した部分が全面ガラス張りで、宮古ブルーの海を背景に式を挙げることができる。「もう一度結婚式をしたくなる」と声を弾ませる人もいた。
 市・県の職員や教育関係者など、内覧会には官公庁からも数多く出席。宮古島市議会の上地廣敏議長は、「なかなか売却先が決まらずに気を揉んでいたトゥリバー地区にこのような立派な施設ができて感慨深い」と話した。また「観光客数の増加など経済振興にも大変期待しているが、より多くの市民が一流ホテルのヒルトンで活躍してくれることを願う」と語った。

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