更生保護女性会50周年 定期総会で結束誓う
「人は変われる一緒なら」をテーマに掲げる宮古更生保護女性会(新城美津江会長)は2023年度、結成50周年の節目の年を迎える。青少年の健全育成や過ちに陥った人たちの更生を支えてきた同団体は13日、更生保護サポートセンターで23年度の定期総会を開き、伝統の継承とさらなる発展に向けて結束を誓い合った。コロナ禍の活動自粛による組織の弱体化は同会にも及んでいるが、新城会長は「皆と力を合わせ取り組んで行きたい」と語った。
1973年12月に誕生した宮古更生保護女性会は、今年度で50周年を迎える。総会に出席した全員で、▽一人ひとりが人間として尊重され、心豊かに生きられる明るい社会を目指す▽青少年の健全育成に努めるとともに、過ちに陥った人たちの更生の支えとなる▽自己研さんに励み、あたたかな人間愛で明るい社会づくりのために行動する―との綱領を唱和した。
那覇保護観察所の岡田和也所長は「50年間に、会員145人を誇る県内2番目の規模の地区会に発展してこられた。生活全般に多大な影響を及ぼしたコロナ禍も収束の兆しが見える中、地域社会の安心安全に貢献する更生保護活動に協力を願いたい」と激励。
宮古保護区保護司会の下地達男会長は「県内一と自負してきた宮古の組織も、コロナ禍で弱体化した。立て直すには2倍、3倍のエネルギーが必要だと思う」と述べた。その上で「保護司会・保護女性会・協力雇用主会が一体となって、社会を明るくし、宮古を住み良くするための運動に取り組みたい」と話した。
宮古保護区協力雇用主会の宮里敏男会長は「皆さんの活動に敬意を表する。これからも連携して、仕事を通して子どもたちの将来を支えていきたい」と述べた。
座喜味一幸市長(代読)は、「人間関係の希薄化や社会のモラル低下など、青少年を取り巻く環境の複雑化が指摘されている中、女性会の活動は明るい社会を築く大きな原動力になる」と期待を寄せた。
新城会長は「50年間頑張ってこられた先輩方の活動を継続するとともに、さらに積み重ねて、子どもたちの未来、明るい社会の実現を支えていきたい。コロナ禍も終わりが見える中、活動計画が思う存分実施できるよう、力を合わせ取り組んでいく」と語った。