22年度利用者1万7千人 青少年の家、コロナ持ち直し58%増

 県立宮古青少年の家(島尻政俊所長)の2022年度利用者数は1万7051人で前年度に比べて6264人、58・1%増加した。上半期は新型コロナの影響があったものの、下半期には利用者が増え、2年続いた大幅な減少から持ち直しの兆しを見せた。開所以来の利用人数は86万3649人となった。23年度は所外施設への出前講座や学校訪問による施設利用案内及び各事業の周知、減少した宿泊利用者の回復などに取り組んでいく。
 同所の利用者は新型コロナの影響で20年度6632人、21年度1万787人と大幅に減少していた。22年度も様々な大会の中止により各種団体や少年スポーツ団体の利用がなかったが、下半期には小学校8校が集団宿泊学習を行うなど全体的には増加傾向だった。コロナ禍前の2万人台には届かなかった。
 内訳は、学校関係では幼稚園が44人で皆増、小学校が1368人で260人増加、中学生はゼロ、高校生は46人で皆増、その他は478人で16人増加。社会教育では少年・青年団体が1318人で1241人増加した。自主事業の参加者や広場の利用などその他は1万1806人と最も多く、4639人増加した。広場でグラウンドゴルフを行う個人のグループも多かったという。
 月別で見ると4月は858人で132人増加、5月は876人で75人増加、6月は1071人で996人増加、7月は1081人で693人増加、8月は1239人で皆増、9月は643人で290人増加、10月は3699人で572人増加、11月は1835人で29人増加、12月は1153人で222人減少、1月は1084人で528人増加、2月は918人で417人増加、3月は2594人で1515人増加。下期のみは1万1283人で66・2%を占めている。
 島尻所長は「少子化で子どもの利用者が減少傾向にある。もっと学校の行事や遠足、保育所の運動会など子どもの利用を増やしていきたい。これまでコロナで自主事業の募集人員を制限してきたが、23年度は増やしたい」と話した。コロナで宿泊利用者が減っており、「研修目的でしか宿泊できないので、家族の利用に自然観察などの研修プログラムを組めないか考えたい」と述べた。

関連記事一覧