第37回トライ、上位入賞選手が会見

　第37回全日本トライアスロン宮古島大会から一夜明けた17日、男子６人、女子３人の計９人の上位入賞選手が、ＪＴＡドーム宮古島で会見を開いた。総合１位の寺澤光介が「島の盛り上がりが力になった」、女子１位の戸原明子は「応援のおかげで最後まで走り切れた」と話すなど、選手たちは市民の応援とボランティアの協力に感謝を述べた。寺澤はまた、バイク・ランの距離が元に戻った宮古島大会で優勝したいと語った。　　　　　　　　　　　　　　　　　　　（８・９面に関連）
　男子は総合１位から６位の順に、▽寺澤（29、東京都）▽大畑亮介（41、同）▽土田洋平（43、岐阜県）▽戸原開人（34、茨城県）▽山岸穂高（25、千葉県）▽星大樹（34、同）―が出席。女子は１～３位の▽戸原明子（29、茨城県）▽太田麻衣子（38、東京都）▽巖淵知乃（33、埼玉県）が臨んだ。
　寺澤は「いつか絶対出たいと思っていた大会で優勝できてうれしい。エイドステーションに助けられ、島の盛り上がりが力になった。皆さんに感謝している」と述べた。王者として臨む来年については「バイク１５０㌔、ラン42㌔の距離で優勝したい」と語った。
　大畑は「今まで出た大会で一番きれいじゃないかと思うほど海が澄んでいて、バイクも遠くまで景色が見渡せた」と振り返った。
　土田は「大会出場は２回目だが、宮古には25年くらい付き合いのある仲間がいる。皆と盛り上がってから帰りたい」と話した。
　戸原開人は大会前に新型コロナに感染していたことを明かし、「万全ではなかった。投げ出さずに何とかフィニッシュしようと走り切った」と述べた。
　山岸は「宮古島大会に出たくて競技を始めた部分もある。大会に感謝しながら、一歩一歩成長していきたい」と語った。
　星は「今回は一人で来たが、家族に『頑張って招待選手になって来年は宮古に連れていく』と約束していた」と話した。
　戸原明子は「いい運が巡ってきてつかみ取れた優勝。市民の皆さんの応援の一つ一つが力になり、最後まで走り切れた」と感謝した。
　太田は「バイクで大きく離されてしまったが、ランで少しでも近づきたいと思って頑張れた。２人のおかげで楽しいレースができた」とライバルをたたえた。
　巖淵は「家族みんなで同伴ゴールできるレースはなかなかない。初参加だが、家族で楽しめるレースだと実感した」と述べた。