自転車を携え帰路につく選手らでできた列
=宮古空港
トライ選手、思い出胸に帰路に就く
4年ぶりに開催された第37回全日本トライアスロン宮古島大会から一夜が明けた17日、宮古空港ではチェックインカウンターに島外から出場した選手らが帰路のため列を作った。熊本県から参加した猪原政之さん(59)は「子どもたちや学生の元気な応援でスターになったような気持になった。疲れを忘れるほどで、ものすごくうれしかった」と話し、大会の思い出を胸いっぱいに宮古島を後にした。
チェックインの列では前後に並んだ参加者らが大会コースを振り返ったり、宮古の暑さについてなど笑顔で感想を語り合う姿も見られた。また、空港職員は手続きがスムーズに行えるよう、取扱注意のタグを順番待ちをする選手たちの自転車に付けるなど、対応に追われていた様子だった。
同大会には男子952人、女子155人の計1107人が出場した。完走者は1000人(男863人、女子137人)で完走率は90・3%となった。
東京都から参加した常見直明さん(53)は「年齢層が高い大会で、若者だけでなく、いろんな人が楽しめる素敵な大会だと思う」と振り返り、「みんな宮古島が大好きで大会に来ているんだなと感じる」と話した。
また、「新婚旅行で訪れた時も宮古島のトライアスロン大会にどうしても出たかった。暑くてランがつらかったが、出られてうれしかった」と感想を述べた。
石垣島のドン・キホーテで店長をしているという佐伯航さん(44)は「宮古島で店長をしていた時に初めて出場したが、応援の温かさと島ぐるみの盛り上がりが最高でまたずっと出たかった」と話し、「本当に暑くて、ランで苦戦し思うような結果にはならなかったが、大会を開催してくれて本当にありがたいと思う」と語った。