寺澤光介(東京)初優勝 トライアスロン宮古島大会 女子は戸原明子(茨城)初V
第37回全日本トライアスロン宮古島大会(主催・宮古島市など)が16日、「海・風・太陽(てぃだ) 熱き想い 君を待つ!」をテーマにスイム3㌔、バイク123㌔、ラン30㌔の3競技で4年ぶりに開催された。日中の最高気温27・7度(平良下里)と暑さの中でのレースとなったが1000人(完走率90・3%)が完走して「強人」の栄冠に輝いた。初出場の寺澤光介(29・東京都)が総合優勝、女子は戸原明子(29・茨城県)が初優勝した。
同大会は2020年4月に第36回が開催予定だったが新型コロナ感染拡大の影響で中止となり、21・22年は実施を見送られ、4年ぶりの開催となった。感染予防対策のためバイクは伊良部・来間大橋を通過せず従来の157㌔から123㌔、ランは42・195㌔から30㌔の周回コースに短縮、制限時間を午後6時半とした他、エイドステーションの設置個所を減らし、開・閉会式は行わず、出場者の定員は1200人で外国籍選手は国内在住者とするなど規模を縮小して実施された。
大会は前日の雨も上がって晴れ、午前7時にはスイムがスタート。宮古島地方は朝から気温が上昇し、強い日差しが照り付ける「夏日」となった。スイムには男子952人、女子155人の1107人が出場し、号砲とともに与那覇前浜の海へ飛び込み、スイム競技をスタートさせた。
バイクは前浜から下地川満、平良久松、西原を経て狩俣、池間島、北海岸線、東平安名崎、南海岸線を通過し、島を約1周半するコースで行われた。今回は伊良部・来間大橋が外れたため、唯一コースとなった池間大橋では大漁旗が選手たちを鼓舞した。
ランは市陸上競技場から市街地を経て城辺線から鏡原で折り返し、北海岸線から競技場へ戻る1周15㌔の周回コース2周で行われた。競技の時間帯が一日で最も気温が高かっただけにエイドステーションで給水するだけでなく、頭から水をかぶって体を冷やす選手も目立った。
寺澤は今季からロングに本格転向して初優勝。タイムはスイム44分13秒、バイク3時間2分56秒でともに1位、最終的には2位に16分以上の差をつけて勝利した。女子は前回3位だった戸原がスイム53・55秒で4位、バイク3時間32秒36で2位、ランは2時間35分52秒で3位と安定したレース運びで初めての栄冠を手にした。