最後は総勢200人で「威風堂々」を演奏した日本弦楽指導者協会全国大会コンサート =26日、JTAドーム宮古島

200人で“威風堂々”演奏 日本弦楽指導者協会、全国大会コンサート開催

 日本弦楽指導者協会全国大会コンサート2023が26日、JTAドーム宮古島で開催された。コロナ禍のため3年ぶりの開催で、宮古島市では13年以来2回目。全国各地から弦楽器奏者とその生徒たちが出演し、訪れた多くの聴衆に弦楽器が奏でる音楽の魅力を披露した。最後は総勢200人による大合奏でエルガーの「威風堂々」をドームに響かせた。
 コンサートには最年少3歳から70代までが出演。第1部の初級合奏では子どもたちが「キラキラ星変奏曲」を先生や先輩とともに演奏。第3部には全国各地の合奏団が出演し、沖縄宮古の「アンサンブルてぃだ」はチャイコフスキーの「弦楽のためのセレナード第一楽章」を天野誠さんの指揮で演奏した。感染症対策のため会場をJTAドーム宮古島としたが人工芝に座って聴く人もおり、開放的な雰囲気の中でクラシックのコンサートを楽しんでいた。
 演奏後、同協会の深山尚久会長は「いまの瞬間が一番感無量。去年、一昨年と開催できず、また同じことになったらどうしようかと考えていた。きょう宮古島で久しぶりに大会を開催できたことに感動している。これをリスタートとして続けていきたい。とても満足している」とあいさつした。
 コンサートを聴いた平良の67歳男性は「こんな素晴らしい演奏を聴けて心の中がリフレッシュした。日本中から集まって宮古島を応援してくれるので頑張ってコロナを乗り越え、こうした音楽をもっと楽しめるようにしていきたい。あまり大急ぎせず宮古島、全国が一歩ずつ前に進んで日常を取り戻していければ」と感想を述べた。
 城辺の40代女性は「子どもたちが頑張って演奏している姿が良かった。ふつうのクラシックの演奏会も好きだが、広いドームで聴けるのも良いと思う。また機会があればやってほしい」と話していた。
 実行委員長を務めた天野さんは「開催できるかどうかが一番の不安だったが、多くの人に来てもらい本当に良かった。宮古の人たちに聴いてもらえたことに大きな意義がある。特に子どもたちがクラシック音楽に興味を持ってくれれば嬉しい。これまで培ってきた音楽活動に、さらに弾みをつける契機になったと思う」と述べた。

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