新年度予算案28億円 多良間村一般会計

【多良間】多良間村(伊良皆光夫村長)は8日、2023年度当初予算案を発表。このうち一般会計予算案は28億1297万円となった。22年度にゴミ焼却施設改修工事や製糖工場宿舎建設など大型事業が終了したことに伴い前年度比3億317万円減少した。新規事業では村制施行110周年記念事業として抱護の調査や写真集発行、日本農業遺産認定に向けた取り組みなどが盛り込まれた。きょう開会する同村議会3月定例会に上程する。

 村制施行110周年記念事業では▽庁舎の長寿命化改修工事▽抱護の調査と欠落部のフクギ植栽・記念植樹▽水納島防風林植栽▽「写真で見る多良間島」写真集の発行▽未来へ羽ばたく児童生徒・卒業生の作品発行▽「多良間ふしゃぬふエイサー」の島内外普及活動▽「日本農業遺産認定」に向けた申請書資料作成▽庁内ネットワーク機器更改作業▽中間サーバー接続機器一式更改作業委託料▽多良間中学校グラウンド舗装工事▽電子黒板整備事業▽村離島住民交通コスト負担軽減事業▽ヤシガニ生息状況調査及び表示板設置事業│を計画。

 この他、衛生費では最終処分場放流水配管接続弁改修工事、農林水産業費で共同集荷貯蔵施設修繕工事、農林水産物条件不利生解消事業、商工費で夢パティオたらま照明機器更新工事及びWi―Fi取付工事、土木費で社会資本整備総合交付金(仲筋南北線)などが盛り込まれた。

 主な歳入では国庫支出金が5億1993万円で前年度比2億1094万円減少、県支出金が3億4829万円で1億1745万円減少。歳出では衛生費が2億7671万円で2億2188万円減少、農林水産業費が6億108万円で2億274万円減少した。

 23年度予算案について伊良皆村長は「30億円には足りないが、多良間村の予算規模なら少ない訳ではなく良い予算案ができた。110周年記念事業には力を入れていく。今後は補正で県営・団体営土地改良事業も入ってくる」と話した。

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