子どもたちと入念なウォームアップに取り組む神野選手(中央)
=市陸上競技場
きょうワイドー大学駅伝 神野さん(大会サポーター)が陸上教室開く
宮古島ワイドー・ズミ大学駅伝大会2023(主催・同実行委員会、主管・宮古島市陸上競技協会)が12日、市陸上競技場を発着し下地運動公園を折り返す5区間98.2㌔のコースで行われる。大会サポーターを務めるプロランナーの神野大地さんが11日、同競技場で市内の子どもたち対象に陸上教室を開いた。
大会は20年に宮古島で合宿をする大学駅伝チームのサポートなどを目的に始まった。3回目の今回は箱根駅伝の強豪校として名高い青山学院をはじめ、6大学から7チームが出場。沖縄・宮古選抜も参加する。
実行委は箱根さながらのハードな設定とすることで、出雲・全日本・箱根に次ぐ大学四大駅伝へと発展させることを目指している。市の陸上競技の発展に加え、美しい海を見ながら走ることができる「ランナーズパラダイス宮古」を全国に広くアピールすることで、新たな観光需要を創出したいとしている。
大学生時代に箱根で活躍し、「山の神」と称された神野さんの教室には、小中学生のほかに一般の陸上愛好家も参加。神野さんはじゃんけんでのゲームも交えながら入念にウォームアップを行い、「しっかり取り組むときつくて心拍数が上がるくらいがいい。けがの防止になり、いざ走り出しても心臓がびっくりしない。ダイナミックな動きでやってほしい」と呼びかけた。
実行委員長を務める市陸上競技協会の本村邦彦顧問は「あすの駅伝大会もそうだが、トップクラスの選手と間近に触れ合うことで宮古の子どもたちのレベルアップにつながる。神野さんはとても気さくな方で、快く引き受けてくれて大変ありがたい」と感謝。参加した久松中3年生の平戸凰雅くんは「基本的な動きの大切さを学べてとてもためになる」と話した。