宮古島市23年度予算案376億円 前年度比ほぼ横ばい

 宮古島市(座喜味一幸市長)は10日、2023年度一般会計当初予算を各部局に最終内示した。歳入歳出総額は376億9000万円と前年度当初比0.04%(1550万円)増とほぼ横ばいとなった。内示を踏まえて市総務部は同日午後、予算総額のみを報道各社に口頭で発表したが、予算の性質や事業内容など詳細については、24日に予定されている「市議会全員協議会の説明後に公表する」との見解を示した。

 座喜味市政で初めてとなった22年度一般会計当初予算案は、378億5千万円と前年度当初比0.3%(1億900万円)の微増を内容に、市議会3月定例会に上程したが、サトウキビ収穫管理支援事業が野党などの反対で削除され、議決された修正予算案は、376億7449万円と前年度当初比0.17%(6650万円)減の微減となった。

 昨年10月に始まった23年度当初予算編成に当たって市総務部は、長期化するコロナ禍の影響や物価高騰など景気が不安定な状況で財源の落ち込みが見込まれることを受け、厳しい見通しを示していた。

 前年度予算の歳入は市税など自主財源が構成比25%となる一方、地方交付税や国庫支出金など依存財源が75%を占め、歳出は人件費や扶助費、公債費など経常的経費が77.6%、普通建設など投資的経費が14.3%、繰出金などその他経費が8.1%だった。23年度については、伸び率が横ばいとなった状況から、ほぼ同様の構成比となる見通しだ。

 市は今月24日に予定されている市議会全員協議会で、新年度予算案や議案などを説明する方針。座喜味市長が23年度施政運営方針を示すとともに、予算案などを上程する3月定例会は28日開会予定で調整が進められている。会期は3月下旬までの見込み。

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