宮古に“スポーツの春” 日通野球部3年ぶり合宿
日本通運野球部(澤村幸明野球部)が5日、15回目の宮古島春季キャンプのため来島した。コロナ禍の影響により3年ぶりとなり、市スポーツ協会の砂川恵助会長や宿泊先ホテルの関係者らが宮古空港で出迎え、来島を歓迎した。今冬春季(12月末~3月)に市の施設を利用する合宿は24団体約450人で、大学駅伝大会や4年ぶりのトライアスロンも予定されているなど、コロナ禍以前の賑やかな「スポーツの春」が宮古に訪れる。
日本通運のキャンプは選手・スタッフ合わせて約40人が参加し、市民球場で18日まで行われる。市の児童生徒を招いての野球教室も開催予定。澤村監督は「宮古は温かくて球場もよく整備されている。チーム・個人としてしっかりレベルアップするという強い気持ちで臨みたい」と述べた。
三塁手を務める稲垣誠也キャプテンは「宮古に3年ぶりに帰ってきてとてもわくわくしている。皆さまが親切にサポートしてくれることに感謝しながら日本一を目指してしっかり練習したい」と意気込みを語った。選手らは6日から始まる練習を前に市民球場を訪れ、グラウンドの整備などを行ったほか、ストレッチやキャッチボールで入念に体をほぐしていた。
チームが宿泊するホテルアトールエメラルド宮古島の根間靖代表は「毎年来ていただいていたので、待ちに待った再開という思い。皆さんを迎えられて大変うれしく思う。賑わいがあるとホテルの雰囲気も変わってくる」と喜んだ。
砂川会長は春季キャンプ再開について「3年ぶりの来島を歓迎、激励しなければと心がそわそわしていた。しっかりと宮古で準備して、日本一になることを期待している」と話した。
日通野球部以外にも多数の合宿が行われるほか、強豪チームが参加する大学駅伝大会や4年ぶりの全日本トライアスロン宮古島大会など、大きなイベントも予定されている。砂川会長は「全体的に盛り上がってきているが、スポーツの力で宮古をさらに活性化させていきたい。今回のキャンプもそのきっかけになると思う」と期待を寄せた。
冬場の来島者底上げなどを目的に市が実施したスポーツ合宿誘致事業には、市の施設を利用しない競技も含め、29団体337人の申し込みがあった。