3年ぶりインフル注意報 新型コロナと同時流行
2023年第1週(1月2~8日)のインフルエンザ患者報告数が1定点当たり17.77人と基準の10人を超えたとして県は12日、20年1月以来、3年ぶりとなる注意報を発令した。県内では新型コロナウイルス感染症の患者も拡大しており、インフルエンザと新型コロナが同時に流行する状況となった。コロナ禍前は例年1~2月にインフルエンザ流行がピークだったとし、県は流行拡大を抑えるため感染予防対策の徹底を呼び掛けている。
県保健医療部によると、保健所別は中部が24.61人と最も多く、次いで八重山19.00人、那覇市17.9人、南部13.64人、北部10.40人、宮古9.25人の順で、宮古を除いて10人を超えている。定点医療機関56カ所合計の患者報告数は995人。17.77人は前週(22年12月26日~1月1日)の9.89倍の約1.8倍。
感染症発生動向調査で第1週に報告があったインフルエンザウイルス型別はA型97.3%と主流。年齢別は5~9歳が205人と最も多く、次いで20~29歳199人、10~14歳150人の順だった。
県は新型コロナ同様、手洗い、マスク着用、予防接種をはじめ、3密回避、室内換気、バランスよい栄養摂取と十分な睡眠など感染予防策の徹底と、インフルエンザにかかった場合は、かかりつけ医への相談と受診、会社や学校を休み、安静にするよう求めている。
また、企業(事業所)に対してインフルエンザ陰性証明が一般的に困難なことや、医療機関に過剰な負担をかける可能性があるため従業員に治癒.陰性証明書提出を求めないよう協力を呼び掛けている。