宮古島市初の「二十歳を祝う会」が開催され、525人の晴れの門出を祝福した =JTAドーム宮古島

525人の門出を祝福 初の「二十歳を祝う会」

 宮古島市5日、JTAドーム宮古島で、初めての「二十歳を祝う会」を開催し、525人の門出を祝福した。民法改正により成人年齢は20歳から18歳に引き下げられたが、従来通り2022年度で20歳を迎える人を対象とするもので、市主催の式典は3年ぶり。座喜味一幸市長が「若い力を夢と誇りあるまちづくりに生かしてほしい」と激励し、北中卒の下地夏鈴さんと上野中卒の砂川陽紀さんが二十歳の決意を発表した。
 式典の司会は北中卒の源河葵さんが務めた。幕開けのアトラクションでは宮古島創作芸能団「んきゃーんじゅく」が勇壮な舞を披露。みやこ少年少女合唱団とともに参加者らが市歌「黎明の空に」を斉唱した。市で中学校を卒業した525のうち454人と9割近い人数が出席し、追加でいすを並べる一幕もあった。
 大城裕子教育長は開会のことばで「大きな節目を迎えた皆さんに心よりお祝い申し上げる。人生という長い道を、背筋を伸ばして歩んでほしい」と語り掛けた。
 座喜味市長は「今日までの二十年間、深い愛情で皆さんを育ててきたご両親、ご家族の皆様に心からお喜び申し上げる。新しい生活様式が浸透した状況下において、皆さんがここに集い輝かしい門出を祝い合えることを大変うれしく思う」と祝福の言葉を述べた。
 座喜味市長はまた「自覚と責任を意識することを期待する」と激励し、「市とのつながりを忘れず、皆さんの力を夢と誇りのあるまちづくりに生かしてほしい」と呼び掛けた。
 下地さんは「一人前の大人になるというのは、自分の気持ちを言葉で伝えられるようになることと思う。励ましてくれた同級生を始め、感謝を伝えたいたくさんの方に、恥ずかしがらず伝えたい」と語った。
 砂川さんは「とても勉強嫌いだった私が大学に通い勉強の楽しさを知れたのも、支えてくれた両親のおかげ。人との関りを大切にし、自分も誰かの支えになれるよう日々精進していきたい」と話した。
 宮古島市議会の上地廣敏議長が「アララガマ精神で輝ける未来を切り開いてほしい」と式辞を述べたほか、玉城デニー知事、県選出の島尻安伊子衆議院議員、元国務大臣の下地幹郎さんからのメッセージを源河さんが読み上げた。

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