海難事故 ことし4人死亡 船舶、人身27件発生
宮古島海上保安部(福本拓也部長)は26日、2022年の海難事故発生状況についてまとめた。それによると12月までに同部管内の船舶と人身海難事故は27件発生し、そのうちマリンレジャーに関する事故では4人(前年比2人増)が死亡した。同部は自己救命策の確保を呼び掛けるとともに、23年も市内の関係機関と連携して海難事故防止に取り組むとしている。
同部によると、宮古島における海難事故の特徴は50代以上の「エルダー・シニア世代」に多く、事故に遭うと若者よりも危険な状態に陥りやすい特徴があるという。23年以降は来島する観光客などの増加が海難事故増に直結するとして、警戒を強めている。
22年のマリンレジャー中の事故件数は13件で、そのうちスノーケル中の事故は4件で最も割合が高かった。過去5年間の事故件数73件のうちスノーケル中の事故は27件と突出しており、22年の死亡者のうち2人がスノーケル中の事故だった。
同部交通課の森山隆文課長によると、海保では「自己救命確保3つの基本」として、①ライフジャケットの常時着用②連絡手段の確保③海のもしもは118番―について命を守るポイントとして推進するほか、船舶安全講習会の実施や遊泳者・マリンレジャー愛好者に対する指導を強化しているという。
森山課長は、「スノーケルは気軽に楽しめる反面危険も大きい。安全対策はもちろん、体調管理や体力に応じた活動をしてほしい」と呼びかけた。
海上保安庁は、海辺のレジャー活動を安全に楽しむための情報をホームページに掲載している。詳細はQRコードから。