招待された旅行社と商談会を行う地元の観光事業者 =ホテルアトールエメラルド宮古島

旅行社招き観光感謝祭 市・観光協会が地元事業者と商談会

 第24回沖縄宮古島観光感謝祭(主催・市、共催・宮古島観光協会)が10日、平良下里のホテルで開催され、県内外から旅行社28社を招き、感謝の意を表すとともに商談会や情報交換会を行った。以前、観光感謝祭は宮古から本土を訪問していたが、昨年から実際に観光素材を見て旅行商品の作成に生かしてもらおうと旅行社を招待している。商談会には地元の観光事業者25社が参加し、自社の施設やサービス、体験プログラムなどPRした。
 商談会は午後1時から始まり、大型スクリーンを使って同観光協会が宮古観光の概要や代表的な観光地、宿泊施設などを紹介した。地元10社によるプレゼンテーションが行われ、このうち一時預かり保育施設を運営するグランフェスタは小さな子ども連れでは難しいマリンスポーツやゴルフなどを行う際の預かりプログラムを説明し「小さな子どもがいても選ばれる旅行先、家族連れが今まで以上に楽しめる宮古島へ」とアピールした。
 会場内では参加各社がそれぞれブースを作り、訪れた旅行社の社員たちが説明を受けた。昨年6月にオープンした琉装・宮古上布の着付け体験を行っている46stの山本美紗代表は「まだできて1年目なので知名度が低い。琉装は華やかなので宮古島観光を盛り上げられれば。沖縄のきれいな海だけではなく文化も知ってもらいたいので、着付け体験をたくさんPRしたい」と話した。
 宮古総実高校商業科2年生も参加し、マーケティングの授業で考案した観光プランを紹介。地元企業と連携して実現しそうなプランもあるという。サメの駆除をクルーズ船に乗って見学し、サメ料理を食べるなどのプランに取り組んだ班の上間美優さんは「宮古ではサメの駆除が多く、観光に結び付けようとこのプランを考えた。観光客の安全面や法律のことなど難しい課題もあって勉強している」と話した。
 参加した沖縄本島の旅行社の社員は「実際に見たことのない観光施設もあったので知る機会になった。自社の旅行商品で何か展開できるのかを考える良い機会になった」と感想を述べた。
 きょう11日はオープントップバスによる島内視察が行われる。

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