東小で「人権の花」開花式 花育て人権尊重意識育む
宮古島市(座喜味一幸市長)は5日、東小学校(下地辰彦校長)で2022年度「人権の花」運動の開花式を行った。人権の重要性を理解するため、人権の花インパチェンスを色とりどりに育て咲かせた1~6年生の同校児童たちに座喜味市長から感謝状が贈られた。那覇地方法務局宮古島支局の石垣優支局長、宮古島人権擁護委員協議会の川満忍会長らも同席し、取り組みを讃えた。人権擁護委員による紙芝居読み聞かせも実施され、児童たちは人権や相手を思いやる大切さについて理解を深めた。
運動は子どもたちが植物の栽培を通じ、命の大切さや人権尊重の心を育むことを目的に、市が毎年1校と提携し行っている。開花式はコロナ禍の感染防止対策のため、各クラスの代表が一人ずつ出席し、その他の生徒は教室からリモートで参加した。
座喜味市長は子ども達に向かって「ウクライナで戦争が起きているが、お互いが日頃から友達や親、隣近所を大切にすることが大切。水掛けも大変だったと思うけどいっぱい花を咲かせてくれてありがとう。心の大きな大人になって、島を引っ張っていける人になってください」とあいさつし、感謝状を渡した。
同校では人権について知るとともに、一人ひとりの個性の違いを理解し、認め、伸長させることを基本とし「個性を生かす教育」を推進している。下地校長は「11月は長雨や日照り不足の影響で思うように開花しなかったが、子ども達は友達と協力しながら花を栽培することで情操も豊かになり、優しい思いやりの心や命の大切さなどの人権尊重の意識が育まれた」と話した。
石垣支局長は「皆さんが育てた花を楽しみにしてきた。きれいな花を咲かせてくれてありがとう。『人権を大切にしよう』ということを忘れないでください」と話した。
人権擁護委員は人権について「家族から守られて育てられる」などと説明し、紙芝居を使いながら大切さを伝えた。
児童代表の池間奏音くん(6年)は「感謝状ありがとうございます。これから東小のみんなで人権の花をいっぱい育て、人権の花の通り、笑顔いっぱい明るい学校にしていきたい」とお礼を述べた。