3年ぶり産業まつり 島の物産を展示販売
第45回宮古の産業まつり(主催・同実行委員会)が3日、JTAドーム宮古島で3年ぶりに開催された。「んまむぬ!すぐりむぬ!魅力がいっぱいみゃーくぬ宝」をテーマに49事業者・団体が出展し、島の素材を生かした加工食品をはじめ泡盛や工芸品などの物産を展示販売しながらPR。県外の姉妹・友好交流都市もそれぞれ特産品を販売した。来場者は生産者と交流しながら買い物を楽しみ、地場産業に理解を深めていた。舞台では子どもたちがダンスやエイサーでまつりを盛り上げていた。4日まで行われる。
開会式では同実行委員会の根路銘康文会長が「来場者の皆さんにはまつりを楽しんでもらうとともに、宮古の特産品をはじめ島内外のさまざまな商品に触れ、その品質の良さを再認識する機会になると思う。事業者は自社製品の紹介や販売を通して消費者ニーズに対応した新製品や技術の開発、販路拡大などに取り組んでほしい」とあいさつした。
会場では訪れた人たちが各事業者の商品を買い求め説明を受けていた。巨大な一升瓶のエアー看板を展示した菊之露酒造は産業まつりに合わせて作った2002年蒸留の20年古酒の限定商品を販売。水割りやコーヒー割り、お茶割りの試飲も行っていた。島の駅みやこは先月末に収穫が始まった宮古島メロンなどが当たる抽選会、宮古織物事業協同組合では織物体験を行っていた。多良間村は特産の黒糖を使ったジェラートやスピリッツ、また新商品の唐辛子入り吸い物の素などを販売した。
みゃーくの味加工推進協議会はカツオ味噌やなまり節の加工品、お菓子など様々な商品を販売し、多くの人たちで賑わっていた。同協議会の津嘉山千代会長は「3年ぶりなのでみんな新鮮な気持ちで頑張っている。どれも宮古で作った特産品で自信を持って勧められる。愛情を込めて作った商品なので安心して買ってほしい」とPRした。
姉妹・友好交流都市では栃木県市貝町はサシバが生息する谷津田で特別栽培した米をはじめ名産のイチゴやかんぴょうを販売。北海道の室蘭市は名物のカレーラーメン、福島県西会津町はリンゴが人気だった。同じく北海道の当別町は今年10月に宮古島市が道の駅当別で物産展を行った縁で初出展し、特産品の黒豆を使った商品などを売っていた。熊本県山鹿市はミカンや干しシイタケの詰め放題が盛況で、早田順一市長も来島した。山鹿市宮古島交流推進協議会の立山和宏会長は「3年ぶりの参加なので嬉しい限り。山鹿市には宮古にない特産品がたくさんあるので喜んでもらえると思う。山鹿市でも宮古の特産品を販売したい」と話していた。