公園に捨てられているごみを拾い集める宮古島漁協の職員
=平良荷川取
公園にごみ不法投棄 宮古島漁協管理 対応追われ職員悲鳴
宮古島漁業協同組合(栗山弘嗣組合長)が管理する平良荷川取の公園で、毎週末のようにごみが不法投棄される状況が続き、対応に追われる職員から悲鳴が上がっている。29日もペットボトルや空き瓶、お菓子の袋などを拾い集めていた。
同公園にはバスケットコ―トやバーベキュー施設があり、週末には子どもたちや家族連れで賑わいを見せるという。週末は漁協職員がいないことも影響しているのか、月曜日にはポイ捨てされたごみが公園内に散乱しているという。平日も、昼休みに公園で弁当を食べて容器をそのままにしていく社会人もいる。
栗山組合長は「本来の業務に支障が出ているだけでなく、漁協が出したものなので契約業者に回収してもらえない。集めたごみを自分たちでお金を払ってクリーンセンターに持ち込んでいる。本当にポイ捨てをやめてほしい」と憤る。
不法投棄は市内各地で起きており、注意を呼び掛ける看板の真下にごみが山積みにされている事例もあった。
ごみのポイ捨てが無くならない現状に市議会では、複数の市議が再三にわたりごみ箱の設置を求める質問を行っている。市はごみ箱の設置はそれぞれの管理者が決めることとするも、現状の人員では管理やごみの回収を行えないとし、市民一人ひとりの意識向上を図り、協力を求めていくと示している。