学区対抗形式の宮古体育大会で初優勝を達成した上野学区 =9日、市陸上競技場

第49回宮古体育大会 学区対抗、上野が初優勝

 3年ぶりに開かれた第49回宮古体育大会(主催・宮古島市スポーツ協会)は9日、最終種目の陸上競技が終了し、2カ月半の戦いに幕を下ろした。18学区が16競技で熱戦を繰り広げた結果、上野が学区対抗制度になってから初めての優勝を達成した。同大会は市町村合併後の2006年から学区対抗戦となっており、旧町村部の学区が制するのは初めてのこと。6連覇を目指した北は総合準優勝。男子は北、女子は上野が制した。
 同大会はコロナ禍のため20、21年と2年連続で中止。ことしは感染対策のため開会式を見送り、7月17日に総合体育館で開会を宣言。同協会の砂川恵助会長が「市民、村民がスポーツの力を結集し、困難を乗り越える充実した大会になるよう期待する」と語った。
 7月31日に剣道とゴルフで競技の幕が上がり、台風による公道への土砂流出で自転車競技が中止になるアクシデントはあったものの、8、9日の全宮古陸上まで大会を無事完走。今大会からの採用で非採点競技のグラウンドゴルフとラージボール卓球を合わせ、計16競技が実施された。
 学区対抗戦が始まった08年は久松が総合優勝。以降は北11回、平一2回と旧平良市にある学区が全大会を制していた。北は08~13年に6連覇、15~19年は5連覇。2度目の6連覇を初優勝の上野に阻まれた。
 上野体育協会の垣花徳亮会長は「ずっと総合優勝を狙っていたが、北学区が強くて取れなかった。各競技の専門部長、役員、そして選手の皆さんが『絶対に優勝を勝ち取るんだ』という意気込みで頑張ってきた結果。非常にうれしく思う」と喜びを語った。
 第74回県民体育大会は主に11月下旬、本島南部の各会場で開催される。来年の第75回大会は宮古・八重山の先島地区が担当になっており、宮古島では10競技が行われる予定。
 大会の結果は次の通り。(男女混成競技と陸上競技の壮年があるため、男女の点数合計と総合得点は一致しない)
 【総合】優勝=上野(114・5点)▽2位=北(98・5点)▽3位=平一(89・5点)【男子】優勝=北(49・5点)▽2位=上野(46・5点)▽3位=平一(44・5点)【女子】優勝=上野(34点)▽2位=久松(30点)▽3位=北(28点)

関連記事一覧