伝達式の参加者らは、地域福祉のための募金を呼び掛けた
=宮古空港1階ロビー
繋がり絶やさない社会に 赤い羽根募金始まる
2022年度の赤い羽根共同募金が1日から始まった。今年度のテーマは「つながりをたやさない社会づくり~あなたは一人じゃない~」。この日宮古空港では「赤い羽根空の美(ちゅ)ら島便」の宮古地区伝達式が行われ、伊川秀樹副市長らに日本トランスオーシャン航空(JTA)の客室乗務員から玉城デニー知事のメッセージが伝達されるとともに、赤い羽根が手渡された。
式では同社の湯田真弓さんが伊川副市長と県共同募金会宮古支会の中村雅弘支会長に向け玉城知事からのメッセージを読み上げ、「地域の福祉ニーズは多様化しており、住み慣れた地域で安心して生活していくためには住民同士の助け合いが重要」と呼びかけた。また「寄付金は新型コロナウイルス感染症の影響で困難な状況にある子どもや家族に対する食事の提供などのボランティア活動や福祉活動、災害時の被災地支援活動などに役立てられる」と述べた。
伊川副市長は座喜味市長のコメントを代読し、「式の開催に尽力された県共同募金会、同宮古島支会、協賛したJTAに感謝する」としたうえで、「台風襲来など自然災害が多発しているほかコロナ感染の規模拡大による世界経済の落ち込み、物価高騰などで我々を取り巻く環境は年々厳しくなっている」と話した。
そのうえで、「皆さんの善意が災害時のボランティアや育ちと学びを保証する活動、高齢者支援などの福祉活動に充てられる。宮古島での募金活動への関心を高めたい」と述べた。
中村支会長は「地域福祉を担うにはどうしても資金が必要。住み慣れた宮古島で福祉ができるように頑張って募金を集めたい」と意欲を述べた。
赤い羽根共同募金は1947年に市民が主体の民間運動として始まり、地域福祉の課題解決に取り組む民間団体を応援する目的で行われている。