総務財政委員会の一般会計補正予算案修正案採決で賛成に挙手する議員ら
=市議会委員会室
政策参与報酬を削除 野党が修正案提出、可決
宮古島市議会9月定例会の総務財政委員会(下地茜委員長)は28日、採決を先送りしていた2022年度一般会計補正予算案で、政策参与報酬201万円を削除する修正案を野党の賛成多数で可決した。29日の最終本会議で委員長報告されるが、野党多数のため修正案は可決される見通しで、政策参与2人分の報酬が予算措置されない事態となり、座喜味一幸市長の対応が焦点となる。削除分を除いた2億9433万円を追加し、歳入歳出総額を392億6394万円する補正案は全会一致で可決した。
修正案を提出した下地信男氏は、一般質問で座喜味市長ら当局が「本来であれば当初予算で年間2人分を確保して任命すべきだったと答弁している」とし、当初予算で1人のみを計上したのに対し、実際には2人を4月に任命したことを疑問視した。
この上で下地氏は、「不足すると承知しながら予算を執行した。補正すれば議会が認めるであろうというのは議会軽視。市長の議会軽視の言動もあり、改めてほしいとの思いで提案した」と説明した。
質疑を踏まえた修正案に対する討論では、山下誠氏が「確かに指摘はもっともで、問題あると思う。きょう(一般質問の答弁)をもってしっかり対応し、違法ではないということだった。2人の給与がなくなり、業務がどうなるか心配。改めて考えてもらうとの発言は、制裁的で乱暴なやり方」と反対した。
粟国恒広氏は、「違法ではないと断言できない。行政も違法かどうか判断していない。当初予算をしっかり審議するのは議会。職務権限で任命するのは議会軽視もはなはだしく、謝罪すればいいのか。当局がどう行政運営を進めるか見たい」と賛成討論した。
砂川和也氏が判断を保留するとして退席したあと、挙手による採決が行われ、野党4人の賛成多数で修正案を可決した。