台風11号 宮古島地方接近の恐れ
気象台によると、猛烈な台風11号は発達しながら1日にも宮古島地方に接近する恐れがある。進路によっては暴風となる可能性があり、沿岸の海域ではうねりを伴う大しけとなる見込みで、最新の気象情報を確認するなど注意と警戒を呼び掛けている。今後は先島諸島の南を進み、再び北上して4日にかけて再び接近する恐れがある。31日は市内各地で市民が台風対策に追われ、長期間の影響が予想されることから食料などを買い求めていた。
台風11号は31日午後3時現在、那覇市の東南東約160㌔、北緯25度25分、東経129度を1時間に約20㌔の速さで西北西へ進んだと見られている。中心の気圧は920ヘクトパスカル。中心付近の最大風速は55㍍、最大瞬間風速は75㍍で、中心から半径95㌔以内では風速25㍍以上の暴風、また中心の北側220㌔以内と南側165㌔以内では風速15㍍以上の強い風が吹いている。1日午前6時には宮古島の南南東約200㌔に達すると予想している。
今後もさらに発達しながら南西へ進み、1日にかけて宮古島地方に接近する見込み。その後、3日にかけて沖縄の南で動きが遅くなるが4日にかけて北上し、宮古島地方に再び接近する恐れがある。
台風の接近に伴い宮古島地方では31日夜から北の風が強く吹き、1日から2日にかけて非常に強い風が吹く見込み。予想される最大風速は1日が北の風20㍍(最大瞬間風速30㍍)、2日は北の風20~24㍍(同25~35㍍)。
沿岸の海域ではうねりを伴う波が高く、1日は朝から大しけが見込まれ、海上や海岸付近ではうねりを伴う高波に警戒を呼び掛けている。1~2日に予想される波の高さは7㍍。
また日本の南にある熱帯低気圧も1日から2日にかけて沖縄地方に接近する恐れがあり、その影響で強風や波の高い状態が長引く可能性もあるという。