県知事選 3陣営宮古支部が気勢
9月11日投開票の県知事選が告示された25日、届け出順に前衆議院議員の下地幹郎さん(61)、前宜野湾市長の佐喜真淳さん(58)=自民、公明推薦=、現職の玉城デニーさん(62)=立民、社民、共産、れいわ、社大、にぬふぁぶし推薦=ら3陣営の宮古支部でも、それぞれ出発式を行った。選対支部長らが支持者に候補者の人柄や政策を訴えるとともに、選挙戦を最後まで戦い抜き当選を勝ち取ろうと、ガンバロウ三唱で気勢を上げた。
〝宮古出身の知事誕生を〟 下地さん陣営
下地幹郎さん(61)の後援会宮古支部(池間豊支部長)は午前9時過ぎから、平良西里の同支部事務所で出陣式を行った。多くの支持者が集まり、宮古島出身の知事誕生に向けて17日間の選挙戦での団結を誓った。
池間支部長は「皆さんの熱い絆が間違いなく、宮古から新しい知事を誕生させる。これまでの討論会でも郵政民営化担当大臣などのキャリアを持つ下地さんと他2人の候補では発言が違う。いちばん知事に相応しいのは我々が信頼する下地さん。ダイナミックな事業推進のエネルギーと力、そして人の心を打てる人。当選すれば必ず宮古沖縄を伸ばしていく。力の限り応援し、ぜひ宮古から知事を誕生させよう」と訴えた。
佐久川浩希事務局長は吉田松陰の「草莽崛起」という言葉を紹介し、「名もない一人ひとりが集まって大きな力を作って明治維新につながった。我々もこの力で宮古から沖縄を変えるという意気込みで頑張りたい。下地さんは不可能と言われた伊良部架橋を実現した。大橋のおかげで伊良部、宮古圏域は様変わりした。下地さんは有言実行。17日間、勇気と自信を持って頑張ろう」と呼び掛けた。
最後は佐和田涼子女性部長が「この選挙は負けられない。宮古は一つ。宮古で生まれ、宮古で育った下地さんの思いを皆が胸に込め、下地さんの当選に向けて頑張っていこう」と述べ、全員で「ガンバロウ」を三唱して気勢を上げた。
「必ず県知事勝ち取る」 佐喜真さん陣営
県知事選に立候補した新人で前宜野湾市長の佐喜真淳さん(58)の選対本部宮古島支部(支部長=下地康教県議)は25日、平良下里の同支部で出陣式を行った。式では集まった支持者に向け下地県議らが「絶対に県知事を勝ち取る」と陣営の結束を呼び掛けるとともに、参加者全員がガンバロウ三唱で気勢を上げた。
式は平良和彦市議が司会を務めた。下地県議は「我々県議と経済産業連合の2団体がこの選挙に向け種を蒔いて、これからしっかりと刈り取っていく時期に入る。26日から期日前投票も始まるので、これまでの活動を実のあるものにしていこう」と演説した。
また、チーム佐喜真の副会長で宮古島出身でもある古謝玄太さんは「佐喜真さんが知事になった暁には必ず3役に入る。そうなれば私たちの宮古島の思いを実現し課題を解決してくれるだろう」と話し、「佐喜真さんを当選させるためにしっかり頑張ろう」と支持者らに呼び掛けた。
日本商工会議所政治連盟の下地義治世話人は「とうとう選挙戦が始まった。沖縄の経済危機を乗り越えるため、我々の代表である佐喜真さんが絶対に県知事を勝ちとれるよう、力を合わせて17日間を頑張ろう」と訴えた。
式には下地信男市議や粟国恒広市議、砂川和也市議らが駆け付け、最後は仲間誉人市議の音頭でガンバロウ三唱を行った。
2期目の必勝誓う 玉城さん陣営
玉城デニーさん (62) の宮古選対は午後0時半から、 TSUTAYA宮古島店前交差点で出発式を実施。 本部長の國仲昌二県議やワンチームみゃ~くの新里聡共同代表、 伊川秀樹副市長がマイクを握ったほか、 玉城さん本人からもメッセージが届けられた。 集まった大勢の支持者らはガンバロウ三唱で団結し、 2期目の必勝を誓った。
國仲県議は 「玉城県政で沖縄振興予算が減っているとの批判があるが、 減らしているのは自公政権。 自民党沖縄県連は政府与党に何も言わない。 国の言いなりになる人に知事は任せられない」 と述べ、 「未来の沖縄のためにも、 どうしても玉城さんに再び県政を担ってもらいたい」 と訴えた。
新里共同代表は 「140万県民の命と財産を守る大事な選挙。 沖縄県民の思いを選挙で表現し、 日本政府に届けよう」 と玉城さんへの支持を求め、 伊川副市長は中学生までの通院医療費無償化や子どもの貧困対策基金の増額を例に 「『誰一人取り残さない沖縄』 を実現できるのは玉城さんしかいない」 と強調した。
玉城さんは 「宮古から物価高騰対策や一次産業の支援拡充など、 多くの課題解決を求める声をいただいた。 それをしっかり受け止め、 これまで以上に離島振興を力強く進め、 平和で誇りある豊かな沖縄の実現に全身全霊で取り組む。 2期目の勝利にどうか皆さんの力を貸してほしい」 とメッセージを寄せた。