宮古島夏まつり再延期 コロナ感染止まらず
宮古島夏まつり実行委員会(委員長=下地義治宮古島商工会議所会頭)は18日、平良西里の同会議所で開催を27日に延期していた夏まつりの再延期を発表した。依然として新型コロナウイルス感染拡大が止まらず、1日当たりの新規感染者数が開催判断の2ケタ台に減る兆しも見えないことから、今後の開催日程を定めずに再延期を決めた。感染状況により9月中にできない場合は「夏まつり」としての開催を中止し、別の形でのイベントを考えていく。
夏まつりは当初14日開催を予定していたが、市内での新型コロナ感染拡大のため27日に延期していた。同実行委では旧盆明けの感染者数が連日200人を超え、減少の兆しが見えずピークの予測もつかず、県のBA・5対策強化地域指定に伴う新たな対処方針の期間が31日までとなっていることから、「こうした環境下で来場者や出店者、スタッフの安心安全の確保は厳しい。2学期が始まるタイミングも考慮すると、感染者の減少を待つべく延期もやむをえない苦渋の選択」として再延期を決めた。
記者会見で下地委員長は「27日の開催を予定していたがコロナの状況が芳しくなく、県の行動制限も8月31日まで。コロナで我慢を続けた2年間を吹き飛ばすため、夏休み中に市民の喜ぶ顔を見たかったが大変残念でならない。9月までは『夏まつり』という名目で開催したい。9月まで延期と考えてほしい」と理解を求め、まつりが開催できる環境となるよう感染対策を呼び掛けた。
9月の感染状況も予測がつかないことから、延期の日程は現段階では未定としており、開催できなければ夏まつりは中止とし、秋・冬まつりという形となる可能性もあるという。
3年ぶりとなる夏まつりは新型コロナ感染対策として1日限定で開催し、中心市街地を主会場に歩行者天国や職場対抗歌合戦、ミス宮古島発表会、豊年祈願祭などが予定されていた。