プラソイラを使った心土破砕の実演 =平良高野

耕盤層の破砕を実演 農業改良普及課

 県宮古農林水産振興センター農業改良普及課(山口悟課長)は27日、平良高野のサトウキビほ場で心土破砕実演会を行った。排水の良い土づくりや単収増加に向け、地中にできる固い耕盤層を破砕するためのプラソイラの適切な作業などを紹介した。
 農業の機械化に伴いトラクターやアタッチメントによる踏圧で、地表から30~40㌢に耕盤層ができやすくなっている。耕盤層は排水不良や根が深くまで伸びない原因となるため、心土破砕が必要とされている。
 山口課長は実演するほ場に杭を刺し、地下約20㌢が耕盤層になっているとして「それより下には根が行きづらい状態。単収が上がりにくく、干ばつ被害を受けやすい。機械のセッティングなども紹介するので夏植、株出でもしっかりと単収が取れるようにしてほしい」と呼び掛けた。
 実演は農業機械メーカーのスガノ農機、くみき宮古営業所の職員が協力し、機械で作業を行いながらほ場の状況などに応じた心土破砕を説明。宮古ではプラソイラの爪の立て方が浅くなりがちなため、しっかりと深く立てて破砕するようアドバイスしていた。

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