久松製麺所が発売した「極細宮古そば」 =平良字久貝、同製麺所

久松製麺所が「極細宮古そば」発売

 久松製麺所(仲宗根正浩代表)はこのほど、「極細宮古そば」を発売した。定番の汁そばや焼きそばをはじめ、暑い季節には冷やしそばなどに使え、オリジナルの麺料理にする飲食店もあり、「幅広く色んな料理に使ってほしい。宮古そばの可能性を広げたい」としている。
 沖縄そばは「本島北部は太く南に行くほど細くなる」と言われ、その地域の特徴にもなっており、宮古は細めのストレート平麺。県内で最も細い八重山そばが「定番だけでなく色んな料理に使われている」という話を聞き、同製麺所も通常の宮古そばよりも細く、従来の焼きそばよりやや太い麺を製造。細いので食べる際は煮込まず、さっと湯通しするだけで十分だという。
 「うどんには色んな食べ方あり、宮古そばにもあれば良いと思っていた」と話す同製麺所の仲宗根浩仁さん。最近の新しい飲食店には「今までにない麺料理を作ろう」とアレンジしやすい細い麺のニーズがあり、極細麺の冷やしそばをメニューに出している店もあるという。今は麺用の様々なスープやタレも市販されており、「冷やしそばは手軽に作れる。家庭でも色んな組合せをしてみては」と勧める。
 同製麺所ではふつうの茹でそばよりも食感やコシが強い生麺の商品化も考えている。仲宗根さんは「定番の宮古そばは絶対に残っていく」とした上で、麺によって使い分ければ「新しい色んな麺料理ができると思う。宮古そばの可能性を広げたい」と話していた。

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