新型コロナ 宮古島市266人で過去最多更新

 【那覇支局】県は20日、宮古島市で新たに266人の新型コロナウイルス感染が確認されたと発表した。1日当たりでは初めて200人を超え、これまでの5月24日の167人を99人上回り最多を更新した。累計は1万1885人。多良間村は4日連続でゼロ。累計93人。県内では新たに5160人が確認され、1日当たり5000人を初めて上回った。累計は30万5148人と30万人を超え、県民約146万人の5人に1人が感染した計算となった。
 市内患者は10歳未満から90歳以上の男女。前週同曜日から139人増加した。年代別では10歳未満と40代の各47人が最多。10代の36人、20代の34人が続く。県外在住者は8人確認された。直近1週間の人口10万人当たり新規感染者数は1832・49人と1800人を超えた。
 宮古地区の入院中20人、宮古病院17人(重症1人、中等症5人、軽症11人)、民間病院3人(軽症3人)。宮古病院で重症者が入院するのは5月16日の1人以来、65日ぶり。病床使用率30・3%は5月28日の33・3%以来、53日ぶりに30%を超えた。宿泊施設療養中28人、自宅療養中598人、入院調整中553人。
 県内の新規感染者は前週の同じ曜日を1642人上回った。これまで最多だった17日の4165人を995人上回った。年代別では10歳未満の900人が最多。
 県の疫学統計解析委員会は19日、今後の見通しとして、感染が子どもだけではなく、どの世代にも拡大すると指摘。それに伴い、県の救急医療がひっ迫し、外来の4時間以上の待ち時間になっているとし、救急外来の感染対策が難しくなっていると説明した。市中では「BA・5」への置き換わりが進んでおり、今週の新規感染者数は2万8000人から4万1000人になると予想。しかし、検査や受診体制が限界になり、報告数が頭打ちになる可能性も指摘している。

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