座喜味市長に要請文を渡す新崎会長(右から3人目) =市役所応接室

新城自治会 市に新城海岸の規制要請

 新城自治会(新崎美千八会長)は30日、観光シーズンを迎えて新城海岸の混雑などに伴う事故やトラブルの発生を危惧し、宮古島市(座喜味一幸市長)に規制の制定を要請した。保安林も無断で伐採されており、市では海岸を管理する県と協議して原状回復などを指導すると答えた。
 市役所を訪れた新崎会長は「日増しに観光客が増え、土日や夏休みにはさらに増加が予想されるが、規制ルールがないため飲食店や売店、ツアー案内業者が増えて海岸入口や駐車場が混雑し、漁業者が入れないだけでなく隣接する畑も被害を受けている。今後もこのような状況が続けば事故や交通の危険、トラブルが起きないか地元住民は不安を抱きながら生活している」と現状を訴えた。
 その上で▽観光客が優先となり、地元漁業者から漁ができないと報告を受けている▽観光客が道路脇や隣接する畑に駐車し、畑を荒らされて農作業の障害となっている▽事業者等が保安林を勝手に伐採し、出店や駐車している▽業者間でトラブルが起きつつあると聞いている▽利用者が増加して海岸にゴミが散乱している▽砂浜にテーブル、イス、パラソルを常設している│として市に規制の制定や対応の検討を求めた。
 座喜味市長は「なぜこの状態が放置されているのか。早めにルールを作らないと利害関係のトラブルも出てくると予想される。新城だけでなく宮古の海浜利用で法律を少し超えるような状況が散見される。海浜利用の一元管理に向け、県から委託を受けて適正な管理運営する必要があると思っている」と述べた。

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