平和祈念公園内の平和の礎
=資料写真
きょう「慰霊の日」 各地で追悼式
6月23日は、先の太平洋戦争末期に沖縄で組織的な戦闘が集結したとされる「慰霊の日」。犠牲となった戦没者の冥福を祈るとともに、世界の恒久平和を願う戦後77年目の全戦没者追悼式が23日、宮古島市など県内各地で執り行われる。新型コロナウイルス感染症拡大の影響を受け、ことしも感染防止のため3年連続で規模縮小となる。
宮古島市の全戦没者追悼式および平和祈念式は午前11時50分から未来創造センター多目的ホールで実施。出席は座喜味一幸市長や各地区遺族会、市議会、市関係部長ら実行委員、合唱団など約80人を予定。昨年に続いて一般市民、特別招待や来賓、児童生徒の参加を見合わせる。
多良間村は、午前11時50分から同村仲筋の「慰霊の塔」広場で行う。伊良皆光夫村長をはじめ遺族会、団体代表、村課長、多良間小児童会と多良間中生徒会など約40人が参加する。
このほか、伊良部地区戦没者遺族会が午前8時~10時、伊良部長浜の「慰霊の塔」で個人による焼香のみを行う。
県主催の沖縄全戦没者追悼式は午前11時50分から糸満市摩文仁の平和祈念公園で執り行われる。例年は約5千人が参列するが、ことしも規模縮小で制限するため約340人とする。2020年は約160人、緊急事態宣言が発令された21年は36人だった。ことしは岸田文雄首相が参列する。歴代首相は04年から毎年参列してきたが、20、21年はビデオメッセージだった。
摩文仁の「平和の礎」には、この1年で新たに判明した55人の名前が刻まれた刻銘板が新たに設置された。追加刻銘されたのは宮古島市の2人を含む県内出身者27人、県外出身者28人。県によると刻銘者数は6月現在で24万1686人となった。