サンエー宮古島シティオープン　「地域密着」目指す

　サンエー（本社・宜野湾市、新城健太郎社長）は17日午前９時、宮古島市内最大規模となる「サンエー宮古島シティ」をグランドオープンした。直営店とテナント計14店舗を備えた大型ショッピングモールで、市の経済発展に寄与することが期待される。オープニングセレモニーでは総合店長の久場俊秀さんが「地域密着型の店舗を目指したい」と誓いの言葉を述べ、関係者らがテープカットを行った。待ちわびていた多くの市民が開店前から長蛇の列をなし、店内は終日賑わいを見せていた。

　同店は鉄骨造地上２階建て。店舗面積は５８５３平方㍍で、駐車台数５３０台、直営７店舗の従業員数は約２２０人となっている。入店しているテナントは衣料品・住居関連用品の「無印良品」、家電の「エディオン」、ドラッグストアの「マツモトキヨシ」、中華・餃子の「大阪王将」、ベーカリーの「リトルマーメイド」で、いずれも宮古島初出店。
　また、７月１日からは大神島を除く全域を対象に、同社宮古島初のネットスーパーサービスも開始する。池間・前里・狩俣・島尻地区へは火木土、来間・新城・保良地区へは月水金の配達。時間はいずれも午後３時～７時。それ以外の地区へは毎日配達。支払い方法はクレジットカードか専用決済サービスのみで、現金払いでの利用はできない。
　県道２４３号高野西里線の同店舗前にあった中央分離帯は取り除かれているため、下地方面から来た車両が同店に入るための右折は可能だが、店舗から出てきた車両が城辺方面に右折することはできない。店舗から城辺・上野方面に向かうには、ＪＴＡドーム側から迂回する必要がある。
　午前８時半から始まったセレモニーでは、松原自治会が久松の獅子舞を披露し「目出度い目出度い」と祝った。宮古島創作芸能団んきゃーんじゅくと琉球國祭り太鼓宮古支部が合同で演舞を披露。はなぞのこどもえんの年長組27人もダンスで開店を盛り上げた。
　久場店長は「地域密着型ショッピングセンターとして快適で心地よい店づくり、お客様に当てにされる店づくりを目指し、情熱を持ち運営していきたい」と誓いの言葉を述べた。
　来賓として訪れた座喜味一幸市長は報道陣の取材に対し「消費者の選択が大きく広がり、宮古の経済発展と市民福祉向上、雇用の増加に果たす役割は大きい」と期待を寄せた。