生徒らは熱心にメモを取りながら非行防止の講話を聞いた
=平良中学校体育館
宮古島署 平良中で「少年非行防止教室」
宮古島警察署(仲宗根宗信署長)は16日、平良中学校(宮国幸男校長)の3年生全生徒173人を対象に少年非行防止教室を開き、同署の生活安全課署員らが薬物乱用などについて講話を行い、「薬物は皆さんの身近にもあることを知ってほしい」と呼びかけた。
講話では、県の少年犯罪で複数による犯行、再犯率が高いと説明。深夜徘徊が飲酒、喫煙など非行の始まりになる事例を示し、生徒らに事件事故に巻き込まれないよう注意喚起した。
また近年はスマートフォンやSNS(会員制交流サイト)の普及により大麻などの違法薬物に若者が手をだす事例が増えているとし、薬物への依存症や幻覚、妄想のほか健康被害の恐ろしさを生徒らに伝えた。
同署の生活安全課署員は「もし危険なことに巻き込まれそうになったら自分で避けることが大事。正しい判断と行動を心がけてほしい」と述べた。
また生徒代表の狩俣歩佳さんは「県では少年犯罪が多いことに驚いた。大麻は合法の国もあると聞いているので危険性は低いと思っていた。事件に巻き込まれないように気を付けたい」と感想を話した。