規制に違反して採られていた小さいサイズのサザエやシャコガイ =提供・宮古島海上保安部

密漁検挙 2カ月で22人

 宮古島海上保安部は1日、4、5月の2カ月間で、22人の非漁業者を密漁の疑いで検挙したと発表した。いずれも宮古島市在住の30~70代男女で、うち13人は規則に違反する小さな貝類を採っていたという。同部は引き続き取締りを強化すると注意喚起するとともに、自然保護のため定められた規則を守るよう呼び掛けている。
 同部によると、干潮時のリーフなど宮古島各地の海岸において、漁業権をもたないものがサザエ148個、シャコガイ52個などの貝類を採捕し、漁業権を侵害したという。沖縄県漁業調整規則に定める全長などの制限に違反する小さなサザエ・シャコガイも採捕されていた。
 例年4月~7月はイセエビ類、6月~8月はシャコガイ類の採捕禁止期間と定められている。また、禁止期間以外でも漁業権の対象種は、各漁業協同組合の組合員以外は採捕することができない。漁業権の侵害は100万円以下の罰金、禁止期間及び全長などの制限違反は6カ月以下の懲役または10万円以下の罰金となっている。
 同部は年々増加傾向にある密漁行為の取り締まりを強化するとし、制限のある生き物を安易に採捕しないよう注意喚起している。

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