無料クーポン贈呈式で(左から)大城教育長、座喜味市長、田中、下地両社長
=市役所ホール
オンデーズ 小学生にメガネ無償提供
メガネの全国チェーン店を展開するオンデーズ(東京、田中修治社長)は19日、同社の小学生学業支援プロジェクトで宮古島市及び多良間村の視力の低い児童全員にメガネを無償提供することを明らかにした。同日、市役所で無料クーポン贈呈式が行われ、田中社長、宮古島店を運営するマルセイの下地盛智社長が、座喜味一幸市長、大城裕子教育長に概要を説明した。
同社によると視力判定がC(0.6~0.3)、D(0.3未満)の児童が対象で、宮古島で約650人、多良間で5人程度が対象と見られる。無償は年1回で、1年生は卒業まで6本が提供される。指定フレームから選択し、レンズは対象者によって最適な国内メーカー製を使用。視力測定、処方せん発行を踏まえ、宮古島店で即日か最長10日間で渡すことが可能という。
田中社長は「学力向上にはメガネが効果的。視力が低いまま放っておくと悪くなり、メガネをかけないと学力にも影響する。宮古島の対象人数は無償提供できる範囲」と説明。下地社長は「低所得が多いと言われる中、子どもたちに見えることの差があってはいけない」と語った。
座喜味市長は「メガネの格差是正になり、幅広い効果がある」、大城教育長は「視力が低いと集中力低下、学力遅れにもつながる。目の健康のためには矯正が必要」と述べ、取り組みを高く評価した。