クレーン台船(左)を使い防波堤補修工事を行っている
佐良浜漁港の防波堤工事、軽石などで工期遅れる
宮古農林水産振興センターは現在、佐良浜漁港で東防波堤の機能保全工事を行っている。2021年度に終了するはずだった115㍍分が軽石漂着などにより遅れており、現在のところ6月末までに終了する予定となっているという。
東防波堤の全長は180㍍。老朽化により劣化し浸食が始まっているため、鉄筋コンクリートで補強する工事を行っている。防波堤の重量で波を防いでいるため、剥離などで軽くなると倒れてしまう危険もあるという。21年度分が終了後、残りの65㍍分についても作業する予定。
現場は陸とつながっていないため、建材などはクレーン付き台船で運んでいる。海象の影響を受けやすいほか、軽石漂着や市内の新型コロナ感染拡大による人手不足などで作業に遅れが生じている。
21年度分の工事費は1億5760万円。同年度はほかに、漁港内にある浮桟橋の屋根も9400万円で新しくした。65㍍分については発注前に改めて算出するが、資材高騰などの影響を受け工事費が膨らむ可能性もあるという。