池間教諭(右)が全校生徒を対象に復帰50年特設授業を行った
=北中学校体育館
北中 復帰記念に米統治時代歴史の特設授業
北中学校(久高三彦校長)は13日、同校体育館で全校生徒を対象に、沖縄の日本復帰50年を学び、考えるための特設授業を行った。沖縄の未来を担う生徒たちに復帰前後の社会変化や今後のあり方についての理解と認識を深めさせるとともに、地域社会に主体的に参画しようとする意欲や態度を育成することがねらい。
本土復帰の1972年に小学4年生だったという久高校長は、自宅から探してきたという当時の切手などを示しながら「沖縄がこの50年をどう歩んできたのかを学ぶとともに、県民の一人である皆さんがどうやったらさらに素晴らしい沖縄を創っていけるのか考えてほしい」と語った。
3年生の社会科を担当する池間強志教諭が動画などを交えながら、円ではなくドルを使い、県外に出るのにパスポートが必要だったなどのアメリカ統治下の沖縄県の状況を講義した。
生徒会が沖縄県教育委員会の半嶺満教育長が発出した「節目に生きる私たちは平和を希求する『沖縄のこころ・チムグクル』を引き継ぐとともに、よりよい未来を創造する架け橋とならなければならない」とのメッセージを読み上げた。