宮古島市は中心市街地活性化基本計画策定の作業に着手する 写真は平良西里周辺(無人小型機で撮影、資料写真)

市都市計画課、西里・下里通り活性化で公募

宮古島市都市計画課は現在、西里大通り・下里通り周辺の中心市街地活性化計画策定に向けて委託事業者を公募している。同地域は長らく宮古の中心地として栄えてきたが、住民の減少や旧平良庁舎の移転などの社会観環の変化により、空洞化や賑わいの減少が懸念されているため。旧平良市時代にも数回にわたり再開発事業が行われてきたが、より実効性・実現性の高い計画とするため総理大臣認定を受けることを目標にしているという。

 宮古島市都市計画マスタープランで商業系ゾーンと定められている西里大通りから下里通りにかけての中心市街地は、市町村合併や観光客の増加などで市の中心として栄えてきたが、車社会の進展や大型小売店の郊外進出といった社会情勢の変化により空洞化が懸念されている。旧平良庁舎の供用が2020年で終了したことも周辺地域の賑わい減少に拍車をかけた。
 市は同地域と市役所や平良港、宮古空港などとの連携を強化しながら、都市拠点としての機能増進と経済活力の向上を図るため、「宮古島市中心市街地活性化基本計画」を策定する。委託事業者を公募型プロポーザル(企画提案型)で募集しており、予算の上限は1436万円となっている。
 都市計画課は「居酒屋など夜間に営業する飲食店の街になっている印象があるため、昼の賑わいを創出したい。国際クルーズ拠点が整備された平良港周辺とのつながりが重要になってくる」と話す。
 旧平良市時代にも計画が数度作られていたが、「総理大臣の認定を受けることで、各省庁の補助金が利用できるようになるだけでなく、事業の進ちょく状況を監督されるようになる。『ただ作って終わり』にならないよう、実効性と推進力を持った計画を策定したい」と述べた。1千万円以上の予算を想定しているのは、大臣の認定を受けられる計画を策定するためという。
 計画策定にあたっては、商工会議所などで作る活性化協議会と連携し、地域の課題や住民の要望などを把握するためのアンケートを実施する方針。
 公募への参加申し込み締め切りは20日。企画提案は27日~6月10日。1次・2次審査を経て、7月に委託事業者を決定する方針。問い合わせは市都市計画課(73・4585)まで。

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