モズクの日、大盛況 宮古島漁協
2022年「モズクの日」イベント(主催・宮古島漁業協同組合青年部)が17日、同漁協で開かれた。直売会が始まる午後2時前には会場に長蛇の列ができ、特価販売のアーサは即売り切れになるなど、同イベントは大いに盛り上がった。モズクは直売で1㌧、小学生以下限定のつかみ取りで1㌧の計2㌧が出たという。同漁協の栗山弘嗣組合長は「想像以上の賑わい。小さいころから地元産の食べ物に親しんでほしい」と話した。
沖縄県もずく養殖業振興協議会は02年から、消費者に旬のモズクに触れてもらい、モズクを広く県内外にPRするために、毎年4月の第3日曜日を「モズクの日」と定めている。
宮古島漁協は生モズク2㌔500円の直売会のほか、平良一訓青年部長の司会で、小学生以下100人限定のモズクつかみ取りやモズク酢づくり体験などを行った。同漁協の主要事業の一つである養殖アーサも200㌘500円で特価販売し、アーサの佃煮づくり体験会も開いた。
多くの市民が詰めかけたことで、アーサは販売開始とほぼ同時に完売。モズクは商品を追加して、約1㌧を売り切ったという。栗山組合長は「想像以上のお客さんが来てくれて大変ありがたい。アーサの準備が足りなくてご迷惑をおかけしたかもしれない」とイベントを振り返った。
小学生以下限定のつかみ取りのほか、モズク酢作りにも多くの親子連れが参加したことに栗山組合長は「地産地消を推進するためにも食育は大切。小さいころから地元産の食材に親しむことで、大人になったときに自分の子どもたちにも良さを伝えることができる」と述べた。
つかみ取りで司会を務めた平良部長は「大人が手伝ったらだめですよ」と厳しい目を光らせながらも、あまり取れなかった子どもが出ると「お願いして袋にモズクを入れてもらいなさい」と優しい一面も見せ、イベントを大いに盛り上げた。当初小学生以下限定だったが、100人終了後は大人も参加してもいいとのアナウンスもあった。
参加した喜久川舞翔くん(6)は「つかみ取りはとても楽しかった。モズクが好きなので食べるのが楽しみ」と話した。酢の物やてんぷらにして親戚一同で楽しむという。