座喜味市長の合図で交通安全パレードがスタートした =市保健センター前

春の交通安全で出発式 事故防止を市民に啓蒙

 2022年度春の全国交通安全運動宮古地区出発式(主催・宮古島市交通安全推進協議会)が5日、市役所大ホールで行われた。宮古島警察署、宮古島地区交通安全協会など関係団体が参加し飲酒運転根絶や交通事故の防止を目指し決意を新たにした。終了後には交通安全パレードを行い、沿道の市民に交通安全を啓蒙した。春の全国交通安全運動実施期間は6日~15日までの10日間。

 今年のスローガンは「手を上げる 子どもはあなたを 信じてる」。運動は広く交通安全思想を普及し、交通ルールの順守と正しい交通マナーの実践を習慣付けること等を目的に毎年春と秋の2回実施される。
 式の冒頭で交通事故の犠牲者に対し1分間の黙とうが捧げられ、参加者らは犠牲者の冥福を祈った。
 同協議会会長の座喜味一幸市長は「新たなスタートに胸躍る時期。そういう時こそ気のゆるみから交通事故につながる危険もはらんでおり、更なる交通ルールの習得と交通マナーを心がけた運転をお願いする」と参加者らに呼び掛けた。
 仲宗根宗信宮古島警察署署長は「今年3月末現在で交通人身事故は21件発生して昨年同時期に比べ10件増加している。宮古島署は本運動の期間中交通違反の取締を強化し、事故防止対策を強力に推進する」と述べ、「皆さんには厳しい交通情勢を認識いただき、地域や家庭にも協力をお願いしたい」と話した。
 また新里孝行交通安全協会会長は「一人ひとりが命の尊さ、交通事故の悲惨さを心に刻み、歩行者安全の確保、飲酒運転根絶と安全意識の向上、自転車の交通ルール順守の徹底を。黄色いランドセルカバーを着用した児童が安全に登校できるよう皆さんで啓蒙しましょう」と宣言した。
 その後、協議会から市の小学校新入生にランドセルカバーやレッスンバッグなどの交通安全啓蒙用品が贈られ、児童代表で平良第一小の仲宗根悠真くんと與那覇芽依さんに座喜味市長らから手渡された。
 仲宗根くんと與那覇さんは「道路を渡るときは信号のある横断歩道を右見て、左見て、また右を見て手を上げてわたります。おとなのみんなもお酒を飲んだら運転しないでね」と力強く二人であいさつした。
 式の終了後に交通安全パレードを開始し、座喜味市長の合図でパトカーなどが一斉に保健センター前から発進。西里通り方面まで走り、沿道の市民らに交通安全を呼び掛けた。

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