強力吸引車による軽石回収を実演する中道環境開発の社員 =城辺浦底海岸

重機入れない海岸に強力吸引車で軽石回収

 地下ダム工事の建設汚泥の回収・リサイクルなどを行っている中道環境開発(熊本県、中道和徳代表)は1日、城辺浦底海岸で強力吸引車を使った軽石回収の試験施工見学会を行った。海岸までホースを伸ばして回収するため重機や回収機械、車両が入りにくい場所での作業に適しているという。

 同社の「軽石キャッチャーシステム」は強力吸引車からホースやビニール配管を海岸まで伸ばして軽石を吸い込んで運び、キャッチャータンクで軽石を回収して袋に詰める。5~10分の作業で約1立方㍍を回収。1㌔先までホースを伸ばしても吸引できる。
 中道代表は「空気の流れを利用して回収する。利用してもらう中でいろいろなアイデアが出てくる。その中で技術を高め、宮古島の海岸をきれいにしていきたい」と話した。
 見学会には行政や事業者らが参加し、回収作業を興味深そうに見入っていた。市では今年度も海岸での軽石撤去事業を計画しているが、市環境衛生課の職員は「効率は上がると思う。撤去委託業者に協力してもらう形になるので勧めてみたい」と述べた。

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